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Cooler Master Hyper 612 Ver.2
Cooler Masterから発売されたHyper 612 Ver.2ですが、2011年9月から人気シリーズだったHyper 612 PWMの後継モデルとして発売されました。前モデルより静音ファンを採用しながら高発熱CPUに対応しており、今回のHyper 612 Ver.2もCPUに直接触れて熱を吸い上げる6本のダイレクトタッチ・ヒートパイプ等を採用していますので、かなり冷却性能が期待出来そうです。
ここ数年、水冷一体型クーラーを多用していましたので、空冷タイプのCPUクーラーは長らく使っていませんでしたが、その静音性と冷却性能にも期待しています。Cooler Masterの人気シリーズであるハイエンド空冷のV8 GTSの性能を見ていたら、Hyper 612 Ver.2もかなり期待していますが如何でしょうか。
CPUクーラーは静音性と冷却性能は相反することが多いですが、このヒートシンクの大きさや構造から想像できますが、水冷一体型クーラー並みに冷えそうな予感がします。240㎜ラジエーター採用の水冷一体型クーラーまでの冷却性能は無いにしても、恐らく120㎜ラジエーター採用の水冷一体型クーラーよりは冷えそうですよ!
今回Hyper 612 Ver.2の開封から取付までの紹介と、期待できるその冷却性能を確認してみたいと思います。
Hyper 612 Ver.2

Hyper 612 Ver.2 製品規格
パッケージ裏面に記載してある製品規格です。気になるCPUクーラーの高さは160.4 mm と前バージョンの163 mm より低くなっています。メモリやマザーボードのヒートシンクとの干渉を抑えた設計で、この取付け易そうな規格や構造はさすがCooler Masterと言えそうです。


Hyper 612 Ver. 2 開封!
パッケージを開封したら、Cooler Masterのロゴ入りの白い箱に付属品が入っています。横に見えるのがファンを固定するクリックスナップです。その下が冷却ファン、一番下にクーラー本体が入っています。

ヒートシンクを確認
ワイドフィンレイアウトによって少ない風量で優れた放熱性能を実現しています。銅製のヒートパイプが重厚な感じで見た目もナイスです。

ヒートパイプを確認
CPU のホットゾーンにジャストフィットするヒートパイプレイアウトを採用しています。CDC™(連続直接接触)技術使用して冷却性能は抜群です。

冷却ファン
ファン回転数800~1,300 RPM ±10%、最大静圧0.6 - 1.6 mm H2O ± 10%と前モデルより静かで高性能なファンを採用して、効率よくヒートシンクを冷却します。

取扱い説明書
付属品のネジ類をアルファベットで表示して、イラストにて取付け手順が記載してあります。AMDとIntelに分かりやすく見やすい取扱説明書です。

バックプレートと付属品
Hyper 612 Ver.2のバックプレートはAMDとIntel共用です。Nepton 280Lのようにピンを固定するパーツがあります。ピンを固定するところを間違えないよう差し込んでいきます。

LGA1150の取り付け位置
三カ所あるポジションの真ん中が今回使用するLGA1150の固定場所になります。分かりやすいよう白い線を書いていますが、実際はこの白い線はありませんのでご注意下さい。


バックプレート取り付け完了!

仮組みしてみる
実際にマザーボードに取付け前に仮組みして穴位置の確認をしていきます。スタッドナットやマウンティングプレートを取り付け、安定感や固定方法を確認しました。

CPUクーラーを取り付け
マウンティングプレートにCPUクーラー本体を固定したら完成です。ヒートシンクにファンを固定した後は、最後のネジ締めができないので、ファンを取り付けして完了です。


ファン固定用はクイックスナップ・カバー
CPU クーラーへのファンの取り付けは、クイックスナップ・カバーか細い金属製のブラケットどちらも可能ですが、今回はクイックスナップ・カバーを使用しています。

仮組み完了!
思っていたよりサイズもコンパクトで、搭載可能なケースも多いようです。今回使用するケースはP280-MW Windowで、搭載可能なCPUクーラーは170㎜ですから難なく設置出来そうです。

マザーボードにバックプレート設置
CPUカットアウトを採用したケースであれば、マザーボードは外さず本体裏側から取り付け可能ですが、今回は撮影の関係もありいったん外してセットします。Hyper 612 Ver.2を始め、Cooler MasterのCPUクーラーは取り付けがし易く満足しています。

スタッドナット取付
スタッドナットを締めたら、その後の作業は簡単です。このナットの締めが甘いと安定感が無くなりますので、最初のチェックポイントになります。

マウンティングプレート取付
マウンティングプレートは向きだけを間違わなければOKです。2枚とも同じ構造ですから、特に左右どちらを使っても問題ありません。

リア側のフックに本体を留める
マザーボードのヒートシンクが大型でも干渉はしないでしょが、マウンティングプレートのフックに掛けるのが少し難しくなりそうです。目視出来なくてもおおよその場所が分かるわけですから問題なさそうです。

フロント側のネジを締める
ファンを取付け前にこのネジを締めたらCPUクーラーの本体設置完了です。

クーラー本体のぐらつきがないか確認
この時点でぐらつきがあれば、スタッドナットかマウンティングプレートが完全に締まっていない可能性があります。実は少しぐらつきがあり本体を外して再度確認したら、スタッドナットが二カ所締まり切っていませんでした。そのまま使うとCPUの冷却効果も低下しますし、最悪熱暴走なんてトラブルが発生するので気をつけましょう!

ファンケーブルは綺麗に結束
ファンケーブルも無造作に放置したら配線の邪魔になりますのでPWMファンコネクタに挿して残ったケーブルは画像のように綺麗に結束しましょう!見た目重視の自作erはこういうところは拘りを持っています。

Hyper 612 Ver.2取付完了!
メモリとの干渉もありませんし、仮に大型ヒートシンク搭載のメモリとの干渉も全く問題なく設置できます。マザーボードにもよりますが場合によってはA2・B2スロットを使えば、なおスペースの有効活用が可能です。



P280 MW Windowに組み込み
久々に空冷CPUクーラーで組んでみましたが、予想以上に組みやすくてまた空冷式が魅力的に感じています。ケースの大きさにもよると思いますが、ミドルタワー型以上であれば組みやすいし、サイドフローのCPUクーラーですから、ケースフロントからリアにかけてエアフローの構築が容易です。


電源ONで起動確認!
起動してみましたがかなり静かですね!最近水冷一体型クーラーのファンも1500rpm以上の高回転ファンが多かったので、この静音性はかなりビックリしています。

HYPER 612 Ver.2の冷却性能
静音性が確認できたところで、気になる冷却性能を確認してみます。G3258を4.6GHzや4.7GHzにオーバークロックして最高温度を確認してみます。参考までにそれまで取り付けしていたTDP 300ワット対応をうたう水冷CPUクーラーELC-LT120X-HPもオーバークロックして最高温度を確認しています。まあTDP300Wの水冷一体型クーラーにはかなわないと思いますが如何でしょうか?

G3258 4.7GHzのオーバークロック設定
G3258を4.7GHzでVcore1.380Vで検証してみます。4.6GHzは1.280VにてOCCTをしています。

UEFI HW Monitorファン設定
UEFIでのHW Monitor設定です。50℃で50%ですからアイドル時は700rpm前後で回転させます。60℃以上の負荷時は徐々にMaxに変えていきます。

OCCTで冷却性能確認
最終確認でOCCTを1時間走らせました。Hyper 612 Ver.2を使いG3258 4.7GHzで常用できるかの最低限の確認作業ですが、とりあえず1時間のみで検証してみました。

完走後のモニタリング


OCCT時のHyper 612 Ver.2 Core Temp
Hyper 612 Ver.2の4.6GHz=54℃、4.7GHz=68℃と安全圏内でその冷却性能は期待通りでした。

OCCT時のELC LT120X-HP Core Temp
ELC-LT120X-HPの4.6GHzと4.7GHzでのコア温度です。検証時のVcoreも4.6GHz=1.260V、4.7GHz=1.320Vと低めの設定ですから参考程度に比較してください。

換装後のケース内
トップとリアにLEDファンを使っていることもあり、Hyper 612 Ver.2がやや地味に見えますがケース内もその存在感があるCPUクーラーで雰囲気もかなり変わりましたね!

水冷一体型クーラーを愛用していることもあり、正直あまり期待していなかったHyper 612 Ver.2ですが、予想以上に冷却性能がありビックリしています。Seidon 120XLと同等の冷却性能があるELC LT120X-HPよりは5~7℃の差がありますが、その静音性を考慮したらこの時期の静かな室内では満足度も高いと思われます。
水冷一体型クーラーで言えば、Seidon 120Vと同等の性能が期待できるHyper 612 Ver.2と言えそうです。マルチコアであれば4.5GHzあたりでの常用もできそうですが、それ以上を狙いたいなら高回転のファンを用いるか、サンドファンが可能であるHyper 612 Ver.2ですから、CPUや常用クロックにより環境に合わせた設定変更も有効かもしれません。
個人的には、静音重視のPC生活を送るのに最適かなと思わせられたHyper 612 Ver.2でした。
新製品 COOLER MASTER Hyper 612 Ver.2
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